2009.08 基礎工事

ユンボとダンプが近づけるようユンボで踏んでみると意外に固く締りやすくすぐにトラックが入れるようになりました。粒度が比較的大きい成分が含まれた土のようで、武蔵野の関東ローム層上の黒ボク土に比べると扱いが良いです。 

土をダンプで搬出していると交差点の信号待ちでとなりの車のおばさんがいい土だねと話しかけてきました。ここが農業が本格的に行われている場所なのだと感じました。

40〜50cm掘ったところに径10mm程度の美しい黄土色のスコリア(軽石)の層厚さ50cm位が現れました。この黄土色の軽石は赤城山あるは榛名山の火山噴出物らしいです。

地元の藤井 松美さん(藤松建設)に教えていただいた軽石の層を壊さず上に砂利を入れて圧密しその上に基礎を置く方法をとることにしました。 藤井さんにはこの家の建築を手伝っていただくことになっています。

凍結深度は行政で示されているものはないのですが、旧白沢町の水道は60cm程度を考えているそうなのでこれが参考になります。

8/3 

現場開始の日は沼田祭りの初日でした。

 3人の太鼓と子供たちが乗った万燈と呼ばれる各町の山車と、女の人たちが担ぐ2つの大きな天狗のみこしが街の中心部を周回します。沼田は活気のある町のようです。

 

 

逆梁底を軽石が出てくるところまで掘り、基礎底まで40-0の砂利を入れてランマーで圧密します。水は砂利を通して軽石層に流れ落ちるため凍結による持ち上がりを防ぐことができます。この方法はライトがDry wall footing(脱水基礎)と呼んでいた方法と同種のものと言えます。 

マウンド部分に砂利を入れランマーで圧密します。排水配管を行います。

マウンド上をクッション材となる砂で均した上にスタイロフォーム断熱材と防湿ビニールを敷きます。

配筋2X6材を材料にスラブオングレード方式の基礎の型枠を組みます。

配筋を行います

9/3 コンクリート床に埋め込む床暖房の床配管と給水給湯配管、床暖房のメイン配管。電線のCD管。

給水、給湯配管は寒冷地の凍結の際の復旧しやすさを考えポリブテン管によるさや管ヘッダー方式をとることにしました。床暖房に使用ているものと同一の管です。床暖房のメイン配管はさや管に入れた上に断熱します。

9/5 コンクリート打ちと金ゴテ仕上げ。

左官は沼田の梅沢さんです。

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